猿田泰寛saruta yasuhiro オフィシャルWEB

神戸市のライブ喫茶「アマデウス」で行われたライブ。この日は僕にとって特別な日になった。当時僕にとって最も思い入れのある作品「リスト:バラード2番」をプログラムの一番最後に演奏。終盤、ピアノにも、その場の雰囲気にも完全に慣れ、僕はその曲を弾いている時、完全に「ピアノ」というモノを忘れた。ピアノが完全なる自分の「身体の一部」になったかのようだった。自分の思いが次々とピアノの音に代えられていく。。練習でもあまりないこのような状況に本番で陥った!その音楽の世界に完全に入ってしまった!恥ずかしながら、この時、お客さんという存在を完全に忘れ、涙を流しながら演奏したのを覚えている。曲が終わっても、しばらくぼう然としてしまい、最後に弾くはずだったアンコールも弾けなかった。この経験は本当に僕にとって貴重なモノとなった。